2002年09月19日
汎用樹脂の8月の出荷、ポリオレフィンが全て前年割れ
PSは国内向けも輸出も好調を維持
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:なし

 汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とポリスチレン)の8月の出荷数量は、PS(ポリスチレン)が7月に続いて前年同月を上回ったものの、ポリオレフィン3樹脂は軒並み前年の実績を割り込んだ。ポリオレフィン3樹脂全てが前年同月を下回ったのは今年に入ってから2、3、5、6月と合わせて今回が5度目。
 
 PSの場合は、国内向けが3%増と着実な伸びを遂げたのに加え、輸出が中国の需要の好調を支えに14%もの大幅増となったのが効いて総出荷数量は4%の増加となった。7月と同じ伸び率である。国内向け出荷の中では雑貨産業用の9%増、FS用の3%増などが目を引く。また、長期低迷を続けていた電機・工業用が前年並みの規模まで回復してきている点も注目される。
 
 それに対してポリオレフィン3樹脂は、7月にめずらしく高い伸びを示した国内向けがその反動もあって前年同月並みもしくはマイナス成長となった上に、輸出が全て大幅減となったため各樹脂とも総出荷数量が全て前年割れとなった。LDPE(低密度ポリエチレン)とHDPE(高密度ポリエチレン)の輸出の大幅減は、アジア地域におけるサウジアラビアやシンガポール勢の勢力の拡大によるもの。また、PP(ポリプロピレン)の減少は原料プロピレン不足に伴う輸出余力の縮小によるものと見られる。
 
 もっとも、各樹脂の月末在庫は、前年並みとなったLDPEを除く3樹脂が前年同月を下回っている。中でもPSは21%もの減少となって需給が一段と引き締まってきている。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/02919005.tif