2002年01月21日
JSPなど3社、ホルム吸収・消臭シートを発売へ
発泡PEシートに緑茶カテキンを添加した新製品
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:JSP

 JSP、三井農林、東京フードテクノの3社は、ホルムアルデヒドの吸収に抜群の効果を発揮するとともにアンモニアその他の異臭物質の消臭についても優れた機能を持つ特殊シート「カテキンミラマット」の販売を1月末から開始する。
 
 同シートは、JSPがかねてから手がけている発泡ポリエチレンシート「ミラマット」に緑茶から抽出したポリフェノール類の一種であるカテキンを添加したもの。(1)シックハウス症候群を引き起こす原因物質の一つにリストアップされているホルムアルデヒドを簡単に吸収し、しかも再放出しないこと(2)生ごみの悪臭成分のメチルメルカプタン、汗や尿の刺激臭などのアンモニア、魚の腐敗臭などのトリメチルアミン、卵の腐敗臭などの硫化水素、タバコや酒などのアルデヒド類--等に対しても強力な消臭作用を発揮すること--の2点が大きな特徴。
 このため、建材用(住宅の屋根下、天井、床下、柱壁側面などの断熱材や気密・養生シート等)を始め、産業包装資材用、一般雑貨用等々、多彩な分野で人気を集めそう。
 JSPと三井農林が共同開発した技術を生かしてJSPが鹿沼工場で製造し、それを3社がそれぞれ得意のルートで販売していくことにしている。
 製品の規格は、厚みが2ミリメートル、幅が1,000ミリメートル、長さが150メートルのロール巻き。色は薄いグリーン。価格は1平方メートル当たり300円。
 シックハウス対策が重要な政策テーマとして浮上するなど、人に関わる環境・安全問題がこれまでになく大きくクローズアップしているときだけにタイムリーな企業化ということができる。