2002年09月26日
出光ユニテック、新タイプのスパンボンド不織布を発売へ
優れた柔軟性と伸縮性を生かして新用途を開拓
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:出光ユニテック

 出光ユニテックは26日、新タイプのスパンボンド不織布の開発に成功したので10月1日から商品名「ストラフレックス」で販売を開始すると発表した。
 
 同社が新発売するのは、L-LDPEを原料に使った「ストラフレックスAグレード」と、ポリアミドを使った「同Pグレード」の2種。いずれも、これまでのスパンボンド不織布にない柔らかさ(柔軟性)と伸縮性が最大の特徴。ただし、伸縮回復性はPグレードがAグレードより優れており、一方のAグレードは伸縮時の残留応力が少ないという強みを持つ。熱接着性や防滑性、さらには通気性・通水性--といった特徴も併せ持つ。
 
 価格は、Aグレードが1キログラム当たり2,500円。Pグレードが同4,000円。用途は使い捨てオムツの伸縮テープなどの衛生材料分野、ハップ剤やばんそうこうなどのメディカル分野、伸縮性中綿材料などの衣料分野、接着性を生かしての産業資材分野、伸縮手袋などの生活雑貨分野--など。
 同社では、今年度はメディカル関連を中心に2億円の売上げを目指す。平成15年度は、輸出も含めて7億円を目標としている。
 
 今回の新品種の開発によって、同社が手がける不織布は、既存のPP製連続長繊維不織布「ストラテック」、L-LDPEの持つ優れたシール性を生かした複合不織布「ストラマイティ」などを合わせて5種になる。いずれの品種についても、独自の機能性をフルに生かす方法で拡販していく方針。