2002年10月01日
AMS、白色有機ELを来春にも製品化
山形大院の城戸助教授が支援
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:TDK

 有機EL(エレクトロルミネッセンス)を使ったカラーFPD(フラットパネルディスプレイ)の開発、製品化が進むなか、電子機器メーカーのエーエムエス(AMS、社長・古川岩雄氏、青森県五所川原市)は、白色の有機EL製品化に取り組む。
 
 白色の有機ELはTDKなどが開発に力を入れているが、AMSは単色に焦点をしぼることによって、独自分野が開拓できると判断したもので、山形大学大学院助教授の城戸淳二氏の技術指導を受ける一方、半導体・液晶製造ラインと環境開発のクリーンルームや実験装置をもつオムニ研究所(東京都中央区)の装置の提供をえて、来春にも本格的な生産に入る予定。
 
 そのデモンストレーションとして12月4日から幕張メッセで行われる「セミコン・ジャパン2002」で展示、発表する。
 
 有機ELは高輝度、高コントラストで動画などの応答速度が速いなどの特徴があり、蛍光灯に比べ消費電力が10分の1程度ですむ。液晶テレビやPDPに次ぐディスプレイとして注目されている。
 
 白色の場合、情報端末機のバックライトや、ソフトな光を利用しての室内照明などの用途が期待されている。AMSでは2004年度で10億円の売り上げを見込んでいる。