2002年10月07日
プラ協、今年度の技術開発支援テーマを決定
ガス化など3テーマを選択、合計800万円を支援
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:クボタ、化学工学会、プラスチック処理促進協会

 プラスチック処理促進協会は、同協会による今年度のリサイクル技術開発支援のテーマとして合計3件を選んだと7日発表した。
 
 今回選ばれたのは、「大気圧純水蒸気プラズマによる難分別性廃プラスチックのガス化技術の開発」(東京工業大学大学院理工学研究科)、「超臨界水による難処理プラスチック廃棄物のガス化・水素製造技術に関する研究」(静岡大学工学部)、「廃ポリオレフィンを原料とした付加価値の高い化学原料製造技術の開発」(宇都宮大学工学部)--の3件。
 同協会が7月1日から31日までの間に企業・大学・研究機関・団体などを対象に実施した募集に対して寄せられた合計20件の応募の中から、平山直道・都立大名誉教授を委員長とする支援テーマ審査委員会がこれら3件を厳選した。支援額は、3件トータルで800万円。
 
 同協会による「廃プラスチックリサイクルの技術開発支援活動」は平成4年度いらい続いているもの。これまでに延べ320件の応募があり、うち支援件数は今年度を含めて45件を数える。支援額の累計は1億5,885万円に達している。
 
 開発を支援したテーマの中には、すでに実用化されているものが7件あり、今後さらに増えていくことが期待されている。同協会では、12月9日に同協会会議室で今回支援が決定した3つのテーマの発表会を開く。
 
 なお、すでに実用化されている支援テーマは以下の7件。
 ▽廃プラスチックの分解油化技術(マツダ株式会社)。
 ▽超臨界水中での廃プラスチックの高速分解による化学原料回収技術(化学工学会)。
 ▽管路埋設一体形架台の製造技術(ヤマムトレーディング)。
 ▽廃プラスチックによる高速道路用中央分離帯ブロックの製造技術(トーヨーソフラン)
 ▽EPS溶融品の用途開発ー軽量盛土裏込材等(発泡スチロール再資源化協会)。
 ▽発泡スチロール減容インゴットの用途開発(クボタ建設)。
 ▽塗装付き廃プラスチック部品の低価格リサイクル技術開発(高瀬合成化学)。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=254