2002年10月21日
中東・アジアのエチレン装置の定修が相次ぎ完了へ
能力増もあり、来年2月中旬まで需給にギャップが発生
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 サウジアラビア、台湾、韓国、日本--の各国で集中的に実施されていたエチレンプラントの定修が10月末に相次いで完了する見通しとなってきた。そかも、9月中旬から10月末までの予定で定修を実施してきたセンターの中には、大幅な能力増の工事も同時に進めてきたところもあるので、11月以降はアジア地域全体の需給にかなりのギャップが発生する公算が濃厚といえる。
 
 10月末に定修を終了して稼働を再開する予定のエチレン装置は、サウジアラビ・ケムヤの年産80万t、出光石油化学・徳山の同48万t、台湾・FPCの同50万t、韓国・SKの同56万t、同・KPICの同34万t--の各プラント。これらが一斉に立ち上がると、アジア全体の生産能力は定修入りの前に比べると大幅に拡大する。今回の定修では、出光石油化学が17万tの、また、台湾のFPCが同20万tの増強工事も合わせて完工するのでなおさらだ。
 
 一方の需要は、12月初旬から来年2月初旬までの間、イスラム教徒の正月休みから始まって、欧米におけるクリスマス休暇、日本の正月休み、中国の旧正月休み--と大型休暇が続くだけに縮小が避けられないと見られる。このため、日本も含めた供給各国は11月以降にエチレンの減産を実施する必要に迫られよう。