| 2002年10月23日 |
| 酢酸のアジア地域の需給がさらに逼迫 |
| トラブルが重なって供給が再びショート |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
わが国の酢酸メーカーや大手商社筋によると、酢酸のアジア地域の需給バランスがここにきて再び極度に逼迫してきた。 これは、シンガポールのセラニーズの年産50万tプラントが10月6日にシンガス社のCOガス供給停止によって再び運休を余儀なくされたのをはじめ、マレーシアのBPケミカルの同40万t装置や台湾のCPDCの同12万t設備、さらには中国の揚子江酢酸の同20万t装置などがCOガスプラントトラブルや定修によって相次いで停止したことによるもの。シンガポールのセラニーズは、事故の発生で8月いらい全面的に操業を停止していたシンガポールのシンガス社が9月下旬にいったんは低ロードながらも操業を再開したものの、本格的な復旧工事のため10月6日に再度全面的にCOガスプラントの稼働を中断したので真っ向からそのあおりを食うかたちとなっている。 こうした中で、需要は酢酸ビニル向けを中心にアジア各地で一段と活発になっている。このため、日本や欧州のメーカーがフル操業して旺盛な需要に対応していこうとしているが、供給力に限界があって逼迫状態を緩和するまでに至っていない。 自ずと、最大の消費国である中国向けをはじめとした取り引き価格はスポットものを手始めに再度上昇に転じている。先週一週間でスポット相場はトン当たり20ドル上がった模様。コントラクトものについても、第4・四半期のCFR価格の平均は同30ドルがらみアップする公算が濃厚となっている。それに伴い、酢ビや酢酸エチルもアジア全域で続伸するのが確実と見られる。 |