2002年10月23日
センター各社、4Qのナフサ価格を2万5,000円弱と予想
9〜10月の国際相場の高騰が響く、為替の円安も影響
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 エチレンセンターの多くは、今年第4・四半期(10〜12月期)の石油化学用国産ナフサの価格(輸入ナフサの炉前価格も同じ、以下同)の平均が1キロリットル当たり2万5,000円弱になるとの見方を強めている。同期の輸入ナフサ価格の平均が同2万3,000円弱になるとの見方によるもの。
 
 今年第3・四半期(7〜9月期)の国産ナフサの平均価格は同2万1,600円程度となる見通しにある。第4・四半期はそれを3,400円も上回るとの予想である。16%弱のアップということになる。オレフィンのコストは1キログラム当たり7円がらみ高くなる計算だ。前年同期に比較すると、実に5,000円もの値上がりとなる。
 
 多くのエチレンセンターが今年4Qのナフサ価格の大幅アップが避けられないと判断しているのは、石油化学企業や大手商社などが国際トレーダーや産油国との間で契約するスポット価格が8月中旬以降日を追って上がってきたため。これは、中東情勢の先行き不安から原油の国際スポット相場がうなぎのぼりに上昇してきたことに伴うもので、10月初旬までの約1ヵ月の平均C&F価格はプレミアムを加算するとトン当たり260ドル半ばの高水準に達した。その後は260ドルを割り込んでいるが、その一方で円安が進行しており、これも影響して4Qの加重平均価格は高騰が必至の見通しとなっているわけ。
 
 わが国の石油化学業界は、今年第2・四半期のナフサの高騰分を製品価格に転嫁しきれず、このため各社とも極めて厳しい採算状況にある。そうした中での原料価格の再上昇は各社に取ってこれまで以上に大きな打撃となる。