2002年10月28日
PPフィルムの出荷の1〜9月累計は前年の1.2%増
OPPは拡大に転じて2.6%増、CPPは逆に1.2%減
【カテゴリー】:実績/統計
【関連企業・団体】:東セロ

 PPフィルムの出荷の今年1〜9月の累計は、OPP(延伸PPフィルム)とCPP(無延伸PPフィルム)の合計で28万5,830tとなった。前年同期の実績を1.2%上回っている。
 
 うちOPPは18万371tで前年同期の2.6%増、CPPが10万5,459tで同1.2%減となっている。昨年1年トータルの実績はOPPが23万8,560tで前年比1.5%減、CPPが14万5,019tで同1.1%増であったが、今年は途中経過ながら逆にOPPがプラス成長に転じ、CPPがマイナス成長に変わっているわけ。
 
 この要因は、両品種の需要の圧倒的多数を占める食品包装向けの出荷が、前年とは逆にOPPが拡大し、一方のCPPが縮小する結果となっていることにある。今年1〜9月計の両品種の食品包装向けの実績は、OPPが12万2,836tで前年同期比1.8%増、CPPが8万9,322tで同0.9%減となっている。
 OPPの食品包装向けが拡大に転じたことについては、東セロ、二村化学の両大手が需要増を予想して相次いで同フィルムの増設を実施したことによる面が大きいと分析する向きが関係筋に多い。