| 2002年01月15日 |
| 住友化学、レインボー薬品株式の60%を取得、家庭園芸分野強化へ |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は15日、農薬事業の周辺分野に事業を拡大するため、 このほど、家庭園芸用資材販売の大手であるレインボー薬品との間で、同社発行済み株式の60 %を取得し、 同分野での事業提携を強化していくことで合意したと発表した。 日本の、農薬をはじめとする農業用資材市場は、農耕地用分野がほぼ頭打ち傾向になっているが、 非農耕地用分野、 とくに家庭園芸用分野は、毎年5 %程度の伸びを示しており、 今後も需要の拡大が期待されている。 こうした中、 住友化学は、 保土谷化学との合弁会社、保土谷アグロス、また昨年10 月に設立した日本グリーンアンドガーデンを通じて、非農耕地用分野の事業拡大を図ってきた。特に家庭園芸用分野では、事業強化のため他社との提携を含めた種々の戦略を検討してきた。 一方、レインボーでは、現在経営は極めて順調だが、将来さらなる発展を図るため、 株式公開を検討するいっぽう、将来にわたる原体の継続的な安定供給を考慮に入れた他社との事業提携の可能性を検討してきた。 こうした両社の方針が合致し、住友化学が同社株式を取得することで合意した。 住友化学は今回の株式取得により、家庭園芸用分野の事業を一段と強化でき、さらに、末端に対する自社の農薬および肥料の販売力を高めることができるなど、その戦略的意義は大きいとしている。 住友化学とレインボーの両社はこの提携を機に、効率的な新製品の研究開発体制を整え、製品群を拡充する。また販売サービス体制を充実させ、顧客の要望に対しても、より迅速・的確に対応していく方針だ。 レインボー薬品株式会社の概要は次の通り 1 .設立:昭和41 年3 月 2 .本店所在地: 東京 (営業所: 大阪、 工場: 福島県、 出張所: 福岡) 3 .主な事業内容:家庭園芸用農薬、 ペット用薬品の販売 4 .資本金: 300 百万円 5 .売上高: 4 ,189 百万円 (2000 年度) 6 .代表者: 塩井 一浩 7 .従業員数:約70 人 |