2002年11月05日
ホソカワミクロン、燃料電池用電極を高性能化
【カテゴリー】:ファインケミカル
【関連企業・団体】:なし

ホソカワミクロン(大阪市中央区瓦町、 細川 悦男社長)は5日、メカノケミカルボンディング(MCB)技術の応用によって燃料電池用電極の高性能化に成功したと発表した。

 これは、同社がナノ粒子を中心とする新素材、新技術開発を推進するため、10月1日付けで研究開発部門を分社して設立した、ホソカワ粉体技術研究所が大阪大学接合科学研究所と共同開発したもので、MCB(メカノケミカルボンディング)技術を応用し、固体電解質形燃料電池(SOFC)の電極材料、Ni-YSZ(ニッケル-安定化ジルコニア)系材料の性能を飛躍的に向上させることに成功した。

 MCB技術とは、異なる超微粒子同士を機械的に化学結合させる技術のことで、低温下で強固に結合するため、安定した複合新素材を創製し、材料の高機能化、高品質化が可能となる。

 酸化ニッケルとジルコニアの粉体を一定比で配合し、MCB処理を行った後、アノード電極を試作すると、粒径数百ナノメートルレベルの極微細、かつ均質なミクロ粒子構造が得られた。 

 電極の特性を評価する分極特性も、これまでの各種データと比較して最高レベルの性能を示すことが確認された。同じ原料粉体をボールミルなどの従来法で処理した場合と比較して、電気抵抗を3分の1に低下させ、出力密度を大幅に向上させることができた。特に800℃の作動温度帯では決定的な優位差が認められた。

 これらの結果を踏まえて、今後さらに低温作動が可能な高品質の電極開発を進めるとともに、他の電極材料の高性能化も進めていく計画である。
  
ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=359