| 2002年11月13日 |
| 東海大学がバイオ・ベンチャー設立、初の教授社長 |
| 遺伝解析で医薬品候補を設計、開発 |
| 【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:なし |
東海大学は同大現役医学部教授猪子英俊氏を社長とする遺伝統計学解析による医薬品候補の設計開発を行うバイオ・ベンチャービジネス・ジェノダイブファーマ社(GDF、神奈川県伊勢原市池端411、資本金・1,300万円)を設立、業務を開始したと13日発表した。現役の教授がベンチャービジネスの社長に就任したのはこれが初めてのケースとなる。 同社は国内外の製薬会社を主な顧客とし (1)3万個の多型マイクロサテライトをマーカーとするゲノムワイドな疾患相関解析技術および原因遺伝子探索の「猪子技術」 (2)これらを創薬ターゲットとする医薬候補品設計のデータベース開発の「平山技術」(平山令明・東海大院医学研究科教授の技術) (3)ゲノム創薬支援型疾患統合データベース構築の「五条堀技術」(五条堀孝・国立遺伝学研究所教授の技術)を結集して医薬品開発、遺伝子診断などの医療・健康分野で東海大の研究陣、施設を使い研究・事業を展開する。 今後開発する技術の特許は東海大学に属し、教授役員の報酬は大学からの賞与の範囲。 当面、年間数千万円の売り上げでスタート、3〜4年後には数億円になることもあるとみている。2006年に東証マザーズへの株式上場をめざしている。 「猪子技術」はヒトゲノムの設定した3万個のマイクロサテライト(100kbに1個)を用いて効率よく疾患の原因遺伝子のゲノム上の位置を突きとめるものでマッピングと呼ばれている。 例えていえば新幹線の線路(ゲノムDNA)、駅(遺伝子)、信号機(マイクロサテライト)の関係。感受性遺伝子候補領域より、SNP(一塩基多型)を同定し、それらの相関解析により原因遺伝子を決定する。SNPに比べ原因遺伝子を突きとめる効率がよく、短時間ですむため、コストが大幅に安くなる。 「平山技術」は疾患原因遺伝子をターゲットにする医薬品の化学構造式の設計サービスを行う。 薬効・化合物(約1,100)構造相関データベースをもとに医薬品候補のデザイン情報を提供するほか、コンピューターによるたん白構造と医薬品候補化合物結合の予測、薬効バリデーション用細胞パネルを用いた医薬品候補の薬効確認の情報を提供する。 対象疾患はリウマチ、糖尿病、胃がん、肺がん、高血圧、アトピー性皮ふ炎、こうそく・血栓、静脈血栓症、自閉症、パーキンソン病、ジストニア、強度近視、網膜剥離、白内障、ベーチェット病、統合失調症などと幅広い。 なお、ジェノダイブファーマには三井情報開発がバイオインフォマティクスの立場から学業支援と出資、サイメディア社が遺伝子発見解析技術、細胞培養技術を提供、出資する。同社への出資は猪子氏500万円、平山、五条堀氏各100万円、森川実・東海大医学部講師、サイメディア、三井情報開発各200万円。 |