2002年11月14日
米クリー社と日亜化学が青色発光ダイオード特許訴訟で和解
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:豊田合成、日亜化学

 米・クリー社(ノースカロライナ州)と青色発光ダイオード(LED)の特許で係争中だった日亜化学工業(徳島県阿南市、TEL0884-22-2311)は13日、和解することで合意したことを明らかにした。また、同時に特許使用権を認め合うクロスライセンス契約も結ぶことになった。
 
 今回の和解によりノースカロライナ州東部連邦地裁などで2000年9月以降に起こされていた両社間の訴訟は、近く双方が取り下げる見通しとなった。日亜が元社員の中村修二氏とクリー社を、クリー社とノースカロライナ州立大学が日亜を提訴していた。
 
 日亜はことし9月に豊田合成と和解で合意しており、世界的な係争となっていたLEDの企業間特許紛争はこれにより、終結する。
 
 LEDは液晶表示装置(LCD)のバックライトのほか、けい光灯、信号灯に代替する分野で急速に需要が伸びており、今後は市場開拓に重点が移りそうである。