2002年11月22日
バイエル社長が会見「アジア地域の重要生高い」
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:バイエル

 バイエルのヴェルナー・ヴェニング社長は22日記者会見し、最近の事業活動や、今後の展開について説明した。この中で、「日本を含むアジア、太平洋地域の市場ポテンシャルは高まっている」と述べるとともに、同地域での売上倍増を目指して今後とも積極的に投資していく考えを強調した。発言要旨次の通り。
 
(1)バイエルグループの02年第3四半期(7-9月)の継続事業からの売上高は前年比8%増の72億ユーロとなった。営業利益は8億4,800万ユーロ、純利益は損失を計上した前年同期から大幅に改善し6億5,600万ユーロ計上した。厳しい経済環境の中で、業績に著しい改善が見られた。グループの組織再編が成功をおさめた。
 
(2)平均を上回るGDP成長率とマーケットをもつ、アジア・太平洋地域は世界経済にとって重要な拠点だ。バイエルは1990年から2001年にかけての10年間にグループ全体で約25億ユーロを同地域に投資した。売上も倍増した。今後の設備投資の中心は中国になる。03年春には建設中の高分子材料の総合生産拠点が操業を開始する。

(3)バイエルにとってはアジア・太平洋地域の売上げの40%を占める日本市場は重要で、設備投資を継続する。京都の医薬品総合研究所における新しい医療用医薬品の研究開発、および茨城県結城市の農薬中央研究所での新しい農薬の研究開発が投資対象になる。

(4)今年1-9月期のアジア・太平洋地域売上高は前年同期と横ばいの35億ユーロだった。通貨換算調整すると3%増となる。これにはアベンティス・クロップサイエンス(ACS)の統合が大きかった。アジア農薬市場におけるバイエルの地位は向上し市場ランキングは7位から2位に上昇した。

(5)日本バイエルとACS社の法的統合は02年11月30日に完了の見通しだ。日本バイエルアグロケム社と、ACSシオノギを統合して設立する新会社「バイエル・クロップサイエンス社」は、日本の農薬市場におけるリーディングカンパニーとなるだろう。