| 2002年11月22日 |
| SCOPE/IUPACの内分泌活性物質シンポ、盛況裡に閉幕 |
| 宮本組織委員長が会見、多くの収穫を得たと強調 |
| 【カテゴリー】:環境/安全 【関連企業・団体】:なし |
SCOPE(国際学術連合評議会環境問題科学委員会)とIUPAC(国際純正応用化学連合)が共同で17日から21日まで横浜で開催した「内分泌活性物質国際シンポジウム」の組織委員長を務めた宮本純之・IUPAC環境問題上級顧問は、22日に都内で記者会見し、同シンポジウムの成果と討論の概要を明らかにした。 始めに同委員長は、「今回のシンポジウムには内分泌活性問題に関する世界の第一級の研究者約400人が参加、極めて内容の高いレベルの研究結果の発表と討論が行なわれ、大きな成果を上げることができた」と発言、多くの収穫があったことを強調した。 同委員長の説明によると、同シンポジウムでは内外の研究者56人によるそれぞれの研究・調査結果の口頭発表とポスター討論セッションが行なわれ、合わせて合計6件のテーマを設定してのワークショップも実施された。 口頭発表は、(1)核内レセプター作用機構(2)内分泌活性物資の環境における挙動と代謝(3)同物質の哺乳動物における毒性、人間へのリスクアセスメント(4)野生生物への影響--の4つの領域に分けて行なわれた。 この中で(1)の領域については、“細胞増殖、分化、機能の調節に係わる核内レセプターの機能は複雑であり、50ものレセプターとの係わりがあることなども十分に念頭に置いて研究を進める必要がある”などの多くの提言があった。また、(2)の領域に関しても、“代謝活性化と分解経路の解明が必要”“環境モニタリングは優先順位に基づいて代謝物を含んで暴露解析に役立つようデザインすべき”--など多数の見解が発表された。さらに(3)のトピックスでは、“異なった量-反応関係がどのように生ずるかを明らかにし、内分泌かく乱物質のリスクアセスメントはそれに従って適切に行なわれなければならない”といったことが、そして(4)の領域については“個体における内分泌かく乱物質の影響を集団やコミュニティにどのように当てはめるべきかが重要なポイント”などの意見が活発に出せれた。 また同シンポジウムでは、注目の精子数の変化の問題についてもスカケベック博士のレポートが紹介されるとともにフィシュ博士の口頭発表も行なわれた。記者会見の席上、この問題についてコメントを求められた宮本博士は「両氏の発表内容からいっても、内分泌かく乱化学物質による精子の減少は実際にはないのではないかと判断される」と発言、もはやこの問題に関しては世界の専門家の間で終止符が打たれているといって過言でない点を匂わしていた。 |