2002年01月10日
VECが新年賀詞交歓会、多数が参加して盛況
田代会長、活動戦略4項目の精力的展開を強調
【カテゴリー】:行政/団体
【関連企業・団体】:ヴイテック、信越化学工業、新第一塩ビ、大洋塩ビ、東ソー、トクヤマ、経済産業省、塩ビ工業・環境協会

 塩ビ工業・環境協会(VEC)は10日、東京・千代田区の如水会館で新年賀詞交歓会を開催した。会場には、同協会の田代圓会長(東ソー会長)、武田正利副会長(鐘淵化学工業社長)、三浦勇一副会長(トクヤマ社長)、市村浩信副会長(信越化学工業常務)、土屋隆・東ソー社長、西野義彦・新第一塩ビ社長、小室哲夫・ヴイテック社長、日野清司・大洋塩ビ社長--ら塩ビ業界首脳や塩ビ関係企業の幹部多数が集まり、岡本巌・経済産業省製造産業局長を始めとした多くの来賓を交えて午前11時30分から約2時間にわたって和やかに歓談した。
 
 冒頭挨拶に立った田代会長は、「厳しい経済環境が続くが、VEC本来の課題と言える4項目の活動戦略の確実な実現に全員で精力的に取り組んでいきたい」と述べ、VECの社会的活動の一層の充実の重要性を強調した。
 田代会長の挨拶の概要は以下の通り。
 ○昨年は塩ビ業界に取っても大変に厳しい、多難な1年となった。PVCの昨年1年の国内向け出荷数量は約150万トンで、前年の実績を18万トン下回ったと見られる。ピークの96~97年には年200万トンを記録したが、昨年はついに87年レベルまで縮小したことになる。輸出は約65万トンになったと見られる。これも前年を10万トン下回り、合計の出荷量は220万トン程度になったと想定される。前年に比べると10%近い縮小だ。95年の水準にかえったことになる。ピークの97年に対比すると約40万トン、15%の落ち込みと言える。
 またVCMは、国内出荷量が225万トンていど、輸出が50万トン強の合計280万トン弱となった。前年をおよそ7%、20万トン下回ったと見られる。ピークの99年に比べると10%、30万トンの縮小である。
 ○ただし、消費された塩素量は約150万トンで、国内の塩素生産量のおよそ40%を占めた計算になる。また、エチレンの消費量は127万トン前後で、エチレンの全生産量の18%を占めたと見られる。今後のエチレンセンターの動向とのかかわりに注目する必要がある。
 ○最大の問題は、採算が依然として厳しい状況にある点だ。業界全体では92年以降9年連続で赤字を記録しており、その累計は1,258億円に達している。今年度上期も61億円の経常赤字となった。
 ○しかしこうした中でもVECとしては、一層充実した有意義な協会活動を展開していく必要がある。活動戦略は大きく分けて四つの項目になる。
 第一は塩ビ樹脂と塩ビ製品の効用、つまり塩ビがいかに環境保全面も含めて有用かつ優れた材料であるかを広く需要家や一般市民に理解してもらうようにすることだ。この点に関しては、現在の市場を守るだけでなく、新しい需要の開拓にもこれまで以上に積極的に取り組んでいくことが大切と考える。中国や韓国では、窓枠や建築用のサイディング材に塩ビが急速に伸びているだけに、われわれも加工業界の皆さんともども取組みの強化を図る必要がある。
 第二点は、塩ビ製品の安全性の面や境負荷の面のリスクがどう評価されてしかるべきかを十分に議論していくことだ。
 第三点は、リサイクル問題へのより適切な対応だ。より、合理的なリサイクルシステムやリサイクル技術の確立とコスト分担のルール作りを強力に推進していくことがやはり大切と言える。
 第四点は、情報公開、リスク・コミュニケーションといった問題に対する的確な対応である。
 ○こうしたVEC本来の課題のクリアを目指して全員でより精力的に努力していきたい。また、環境・安全問題は化学業界全体がグローバルな取組みの中で解決を図っていくべきテーマである。ついては、塩ビ業界も、日化協はもとより世界塩ビ会議やアジア太平洋ビニル・ネットワークなどの国際協力の場も生かしながら効率よく成果を上げるようにしていきたい。ついてはご列席の皆さんのご協力、ご助言をよろしくお願いしたい。