2002年12月03日
三菱化学ポリエステルフィルムの米社、今月末に増設を完了
総設備能力が年7万tに拡大、新設備は来年3月から営業運転
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、三菱化学ポリエステルフィルム

 三菱化学ポリエステルフィルム・グループの1つの米・ミツビシポリエステルフィルムカンパニーは、かねてからサウスカロライナ州の同社工場敷地内でポリエステルフィルム設備の増設工事を進めているが、12月末には完工の見通しとなった。
 
 今回の工事は、包装用を中心に順調な成長を続けている米国の市場へのより的確な対応を目的に現有の年産5万tの生産能力を同7万tに拡大するというもの。同社では、増設工事の完工後ただちに増設装置の試運転に入り、来年3月から営業運転を開始する予定。
 
 この結果、同社グループの総設備能力は、日本・三菱化学ポリエステルフィルム(長浜、山東)の年産5万t、独・ミツビシポリエステルフィルム(ヘッセン州)の同5万t、インドネシア・MC PETFILM INDONESIA(メラク)の同2万t--を合わせて同19万tとなる。
 
 米・ミツビシポリエステルフィルムは、現有の同5万t設備だけでは米国内の需要の増加に対応できず、インドネシアとドイツの姉妹会社からの玉の融通によってかろうじて急場をしのいできた。米国の需要は引き続き拡大傾向をたどっていく見通しにあり、したがって増設装置もただちにフル稼働となる見込みという。