2002年12月11日
テクノポリマー、スチレン系耐候性樹脂製品群を拡充
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:テクノポリマー

 テクノポリマー(東京・中央区、大建二郎社長)は11日、ASA(アクリロニトリル・アクリルラバー・スチレン)樹脂を「テクノASA」の商標で販売を本格化し、テクノAES、エクセロイと合わせ耐候性樹脂製品群の拡充・展開強化を図ると発表した。

 自動車やOA機器、家電製品に使用されるABS(アクリロニトリル・ブタジエンラバー・スチレン)樹脂は、外観や機械的特性に優れてはいるが、自動車の外装品や建材など屋外で長期間使用される用途には、耐候性の問題から塗料に工夫が必要となっていた。無塗装での屋外用途には、耐候性低下の原因となるブタジエンゴム(不飽和ゴム)を耐候性のある飽和系ゴムに置き換えたAES(エチレンプロピレンゴム)、ASA(アクリルゴム)やSAS(シリコンゴム)がある。
 
 テクノASAは、従来のASA樹脂の外観がABS樹脂に比べ劣る点を改善し、さらにAES樹脂等とのアロイ化技術で耐候性を損なわず耐衝撃性(特に低温)を向上させたグレードをはじめ、射出成形、押出成形の各成形方法に対応したグレードをラインアップしているなどを特長としている。
 
 この新規ASA樹脂は、四日市事業所(三重県四日市市)の既存ABS樹脂製造プラント1系列(能力9万t/y)で併産する。
 
 テクノポリマーは、テクノAES(AES樹脂)、エクセロイMX(高鮮映耐候樹脂)、エクセロイSX(SAS樹脂)の既存耐候性樹脂群にテクノASA(ASA樹脂)を加え、自動車(四輪、二輪)外装、ランプ用途から建材、耐候性シート分野までの幅広い耐候性樹脂用途での広範なニーズに応えることで耐候性樹脂の展開を強化する。

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/cgi-bin/fax/search.cgi?CODE=470