2005年12月06日
<訂正>11月24日付「中国・山東省の酢酸工場」の記事について
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 弊社では11月24日付で「中国・米国JV、山東省で石炭原料のメタノール、酢酸工場着工」のニュースを配信しましたが、着工ではなく「完工」の誤りでした。お詫びして訂正します。同記事を次の通り再掲載します。

 中国・米国JV、山東省で石炭原料のメタノール、酢酸工場がスタート
 
 (上海発=特約)
 山東省濟寧の国営石炭大手・エン礦集団 (Yankuang Group Co., Ltd. )と米国の中国系投資会社・Cathay Capital Group(国泰財富集団)との合弁会社、Yankuang Cathay Coal Chemicals (エン礦國泰石炭化学)はこのほど、石炭を原料とするメタノール・酢酸工場をスタートさせた。

 同社は2004年にエン礦 70%、Cathay 30%で設立されたJVで、山東省藤州市で60万トンの高硫黄炭をガス化し、これを原料に24万トンのメタノールと20万トンの酢酸を生産するとともに、8万KWの発電を行う。投資総額は333百万ドルで原料炭はエン礦が供給する。

 Cathay Capital Groupは中国系の米国の投資集団で、フランスと中国に投資している。中国では過去11年に工業、金融、不動産、メディアなど26の企業に幅広く投資している。 三九医薬(999 Pharmaceutical )も当初はCathayを中心とする海外の投資グループと三九集団の合弁会社であった(上場後、手放した)。

 既報の通り、エン礦集団は山西省と山東省でいずれもコークス炉ガスを原料とするメタノール生産設備を建設中だ。
  (http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=17590 )

 このほか、貴州省貴陽市では貴州Kailin 集団とのJVで石炭原料のアンモニア計画にも着工した。 年産50万トンのアンモニアを生産するもので、2008年スタートの予定。

 中国ではメタノールについては重慶の三菱ガス化学など多数の計画がある。
 酢酸は南京ケミカルパークでBPとシノペックが年産50万トン、セラニーズが年産60万トンプラントを建設中である。
  (既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=17517 )