2007年05月09日
天津の石油化学センターに初の中国技術
瀋陽の企業がナフサ熱分解炉を供給
【カテゴリー】:海外(新製品/新技術)
【関連企業・団体】:なし

 中国石油加工集団系の天津石化が天津の濱海新区に建設するエチレン年産100万トン設備に、送風機メーカーの瀋陽鼓風機がナフサ熱分解炉のガス圧縮ユニットを納入することになった。

 中国ではこれまで米GE、独シーメンス、三菱重工などが生産する大型ガス圧縮ユニットを輸入してきたが、自国メーカーによる大型製品を採用するのは初めて。
 
 今後は相次ぐ大型エチレン設備建設に、この自国技術の採用が主流になるものとみられる。

 濱海鼓風機は70年代から大慶、上海、茂名(広東省)などのエチレン設備で同ユニットを10件余、手掛けてきた。実績としては年産24万トンー64万トンだが、この間、大型設備の技術を開発したことになる。

 中国石油化工集団は上海の石油化学センター第2期計画(10年完成、第1期は英BP技術)で、ナフサ熱分解炉に中国技術を採用する方針を昨年、打ち出していた。中国政府は新幹線鉄道をはじめ、国家級プロジェクトに自国で開発した技術の採用を奨め、科学技術振興として力を入れている。

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