| 2009年01月23日 |
| BASF、重慶のMDI計画の承認取得 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) BASFは1月12日、中国環境保護省から重慶ケミカルパークでのMDI計画の環境承認を取得した。 投資額は11.8億ドル(うち環境保護に102百万ドル)で、ニトロベンゼン400千トン、アニリン300千トン、粗MDI 400千トンと精製設備、MDI pre-polymer 20千トン、貯蔵設備、ユーティリティを建設する。 BASFによれば、この計画は環境保護面で最新の技術を使用している。 BASFは上海に、ハンツマン、上海クロルアルカリ、上海華誼、シノペック上海高橋化学と共同でイソシアネートコンプレックスを建設、TDI 16万トン、粗MDI 24万トンを生産し、MDI精製を行っている。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=19558 BASFは2006年1月、上記計画の第2弾として、BASF、ハンツマン及び中国側パートナーが中国でのMDI増設を考えていることを明らかにした。能力はワールドクラスの40万トンで、2010年以降のスタートとし、いくつかの立地を評価しているとしていた。 2007年6月、重慶でMDI工場の建設を検討していること、重慶化醫集団及び市当局との間で協力の覚書を締結したことを明らかにした。MDI能力は40万トンで、経済性について評価を行っており、2010年以降のスタートを考えているとし、JVの相手はまだ決まっていないとしていた。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=21605 環境保護省の情報では、BASFは今回の上記計画を単独で実施する。BASFは当初、2010年スタートとしていたが、現在では2012年のスタートが予定されている。 なお、更に上流の原料については、協力覚書を締結した重慶化醫集団が供給する。 重慶化醫集団はBASFのMDI計画に合わせ、次の4つの子会社を設立し、昨年8月29日に建設開始の式典を行った。 クロルアルカリ:300千トン(天原化学) 硫酸:400千トン(建峰化学) フォルムアルデヒド:400千トン(長風化学) クロロプレンゴム:40千トン(長壽化学) 前3つはMDIの原料で、クロロプレンゴムは塩素を原料に生産するもの。 |