住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2000年01月17日
アジアへの欧州向けエチレン引き合い強まる、CIF・NWE670ドルも
アジアのエチレンスポット価格上昇の主要因に
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 アジアでのエチレンのスポット価格が今年に入り反騰してきているが、商社筋によると欧州でのエチレン価格の高騰がアジアマーケットに大きく影響を与えているとの観測が広がっている。
 欧州ではフランスの大手メーカーが12月からプラントトラブルでエチレン設備の稼動をストップしているほか、英国、スウェーデンなど各国でも停電などにより今月はじめに一時操業を停止したプラントがあると伝えられている。また、NWEナフサ価格の高騰も、オレフィン国内価格の上昇に拍車をかけているとされている。
 こうした価格上昇、需給タイト感を背景に、一部トレーダーが東南アジアのサプライヤーを中心に買付を進めており、CIF・NWEトン650~670ドルでの商談を進めているという。これはタイ、マレーシアからロッテルダムのフレートがトン150ドル前後であることから、FOBでは500ドル水準となるとされている。
 既に、一部タイでは商談を成立させたメーカーも出始めていると伝えられており、今回のアジアでのエチレン価格の上昇の大きな要因になっているとの見方が強まっている。





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