2003年04月14日
三菱化学・鹿島のエチレン装置、自主保安による連続運転が可能に
高圧ガス保安法をクリア、続いて労安法の認定取得へ
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:三菱化学、経済産業省、厚生労働省

 三菱化学はこのほど経済産業省から、同社鹿島事業所内のエチレンプラントの自主保安を認める旨の認定書の交付を得た。これは、高圧ガス保安法35条に基づいて同プラントの連続運転中の保安検査を認めるというもの。
同事業所内のエチレンプラントについては、経産省に加えて厚生労働省も労働安全衛生法ボイラーに係るの規定をクリアしているかどうかを審査中。これが終了して認定が得られれば、同事業所も他の多くの石油化学コンビナートと同様に自主保安による中・長期連続運転が可能となる。

同社では、連続運転が可能となった場合は、先ずは定修の頻度を2年に一度に改める。差し当たりエチレン第1号機(定修実施年のエチレン生産能力が37万5,000t)の今年春の定修をスキップ、次いで第2号機(同45万3,000t能力)の来年春の定修をスキップする計画。これまでは、両プラントとも毎年一度の定修が必要であったが、当面2年に1度に減らす。次のステップでは4年に一度としたい考え。