2003年11月11日
松下グループ、ETC車載器で他社に先行
普及175万台の3分の1近くを占める
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:松下電器産業

 高速自動車道の自動料金支払いシステム(ETC:エレクトリック・トール・コレクション・システム)が着々と普及している。連休前の話題として・・・。ETCは2001年の本格的なサービス開始から3年目を迎えた。

 全国の高速道路の料金所も年末には約1,300か所の料金所で利用が可能となる予定。インフラの整備も順調に進んでいる。またETC前払い割引サービスや国土交通省・道路3公団による「ETCモニター・リースなど支援制度」の導入以来、車載器の普及も急速に拡大している。
 
 セットアップ台数の登録車は175万台(道路システム高度化推進機構:ORSE)をこえているという。料金所での渋滞緩和はこれからだが、環境にやさしいETCの需要は急速に拡大するとみられている。
 
 松下電器産業とパナソニック オートモティブ システムズ社によると2000年4月のETC車載器生産開始いらい03年9月末で50万台を達成し、販売でも11月末に累計50万台をこすとしている。
 
 両社は2000年4月にアンテナ分離型を業界に先がけて導入した。01年3月にCY-ET100D(42,800円)を発売、02年4月にはCY-ET300D(29,800円)、同年12月にCY-EY400D(19,800円、アンテナ一体型)、03年6月には現在のCY-ET500D(20,800円、アンテナ分離型)とCY-ET600D(17,800円、アンテナ一体型)をだした。わずか2年で半額以下を達成したことになるとしている。搭載車の3分の1近くは両社がカバーしていることになる。
 
 松下グループでは、通信技術と車載技術をベースとしてITS(高速道路システム)の推進に積極的に取り組んでいるが、ETC車載器では同業他社を抑えていることになる。問い合わせはTEL/045-939-1164