2004年03月24日
鐘淵化学、P&G社と生分解性ポリマー商業化で共同開発
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:なし

 鐘淵化学工業は24日、米・P&G社 (Procter & Gamble Company)との間で、鐘化が物質特許を保有しているPHBH(3-ヒドロキシ酪酸と3-ヒドロキシヘキサン酸の共重合ポリエステル)について、商業化を目指した共同開発契約を締結したと発表した。契約期間は1年。

 両社はPHBHに関して保有する、生産、加工に関する技術を持ち寄り、共同で商業化を目指す。市場開発は、鐘化が日本、アジア地域を担当し、P&G社は欧米を担当する、などを主な内容としている。

 PHBHは、生分解性が極めて優れており、嫌気性・好気性のいずれの雰囲気下でも短期間で分解され、最終的には炭酸ガスと水になる。水中でも分解されることから、河川などの底部に堆積した状態でも分解される。

 また、共重合体の3-ヒドロキシヘキサン酸の比率が増加するにつれて柔軟な性質が出てくるため、共重合比率をコントロールすることで、硬質のポリマーから軟質のポリマーまで幅広い物性の実現可能性がある。

 主な用途としては、繊維、フィルム、発泡体、射出成型品などに加工され、生分解性の必要なサニタリー用品、農業・土木資材、一般包材などへの利用が考えられる。

 生産については植物油脂を主原料とし、培養技術によって微生物体内にポリマーを蓄積させ、それを精製して取り出す。

 鐘化は創立当初から、発酵法ブタノールや、イノシン酸の製造など、発酵法による製造に実績を持ち、現在でも医薬品中間体や機能性食品素材であるコエンザイムQ10などの製造に、その技術を応用している。    

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/0324kaneka.rtf