2004年06月03日
アジアでエチレンセンター定修の第2波がスタート
6月以降も切れ目なく各地でプラントが運休
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:新日本石油、新日本石油化学、東ソー、丸善石油化学、三井化学、三菱化学

 3中旬から6月中旬に集中するかたちとなっていたアジア地域におけるエチレンプラントの春の定修は当初のスケジュール通りここにきて相次ぎ完了しつつあるが、これらに替わって、来週明けからは別のセンターによる定修がアジア諸国と日本で相次いでスタートすることが確実となってきた。このため、アジア地域におけるオレフィンの需給バランスは6月以降も引き続き逼迫状態のまま推移する公算が濃厚となってきている。
 
 アジア地域で3月中旬以降に定修を実施したところあるいは実施中のエチレンセンターは、東ソー(年産49万3,000トン能力)、山陽石油化学(同44万3,000トン)、丸善石油化学(同48万トン)、三菱化学(同37万5,000トン)韓国・YNCC(同57万8,000トン)、同・HPC(同70万トン)、同・現代石油化学(同47万トン)、タイ・TOC(同38万5,000トン)--など。
 これらのほとんどは5月末までに完了、残る一部も来週中には終了して稼動を再開する予定にある。
 
 しかし、これで一息つく間もなく来週明けからは台湾、東南アジア、日本の各地で第2波がスタートする見通しとなっている。台湾・CPC(同50万トン)、マレーシア・タイタン(同38万トン)、三井化学(同45万5,000トン)、新日本石油化学(同40万4,000トン)--の各社が6月から8月にかけて相次ぎ定修のため運休する予定。しかもその後も、台湾・FPC(同70万トン)、同・CPC(同38万5,000トン)、出光石油化学(同62万トン)、マレーシア・オプティマル(同60万t)、同・タイタン(同38万トン)、タイ・TPI(同35万トン)、同・ROC(同80万トン)--と切れ目なく定修・運休が続くことになる。