2005年04月04日
プラ製容器包装の収集とリサイクルは順調
2月の引き取り量は前年の18%増に
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:その他

 地方自治体から日本容器包装リサイクル協会への使用済みPETボトルの引渡し数量が減少傾向をたどり始めたことが関係各方面に衝撃を与えているが、容器包装リサイクル法のもう一つの有力対象物質であるプラスチック製容器包装の回収(同協会の引き取り)は2月も順調に進展した。
 
 日本容器包装リサイクル協会の集計によると、全国の市町村からの同容器包装の2月の引き取り量は3万3,930トンとなった。前年同月の実績を18.0%上回っている。この中には白色の発泡スチロール製食品用トレイの引き取り量85トンも含まれている。同トレイの場合は前年同月を26.1%下回っている。これを除くいわゆる[その他プラスチック製容器包装]の引き取り量は3万3,845トンで、前年同月を18.9%上回っている。
 
 この結果、その他プラ製容器包装の04年4月から今年2月までの総引取量は40万5,182トンとなった。前年同期の実績を21.5%上回っている。年度トータルの記録の更新は確定済みだ。ただし、同協会が年度始めに立てた年間引取り予定量の46万6,991トン(前年度比27.3%増)の達成は微妙。
 
 同トレイを含めた累計は40万6,192トンとなった。前年同期を21.4%上回っている。この場合も年度トータルが新記録となることが確定している。ただし、年度予定量は46万9,150トン(同27.5%増)となっているのでそのクリアは困難とみられる。
 
 一方のリサイクル量はプラ製容器包装全体が2万4,122トンとなった。前年同月比は2.7%増となっている。絶対量の面でも伸び率の面でも引き取り実績を下回っている。うち同トレイのリサイクル量は89トンで前年同月を11.0%下回っている。その他プラは2万4,034トンで2.7%増となっている。
 この結果、昨年4月からの累計は28万493トンとなった。前年同期の実績を20.2%上回っている。2月単月と異なり累計は伸び率がかなり高い点が注目される。うち同トレイは915トンで10.5%減、その他プラは27万9,578トンで20.3%増となっている。