2005年04月12日
JEPSRA、リサイクル推進活動を一段と拡充
環境教育支援や卸売市場の処理の助成にも注力
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体)
【関連企業・団体】:その他

 発泡スチロール再資源化協会(JEPSRA)は12日に開いた小野恵造会長の記者会見の席上、04年におけるEPS(発泡スチロール)製品のリサイクルの進展状況を紹介するのに合わせて同協会の現在におけるリサイクル推進活動の概要も明らかにした。
 
 それによると、同協会が現在重点的に取り組んでいる活動テーマは(1)リサイクル技術の開発(2)リサイクル拠点「エプシープラザ」の充実・強化(3)卸売市場の処理施設の拡充の助成(4)学校の環境教育の支援--など。
 うちリサイクル技術の開発については、05年度も引き続き関係企業や大学さらには研究開発機関などによるEPSリサイクル技術の開発を支援していくことにしている。今年度は、廃EPSからの安息香酸類の製造技術の開発、EPS減容顆粒骨材の用途の拡大、樹木製油による減容と防腐・防蟻剤への応用、EPSリサイクル板状体の製造技術の開発、EPSインゴットからの高透水・高耐圧成形物の製造技術の開発、EPS減容顆粒品を用いた軽量ソルパックの開発--の計6件を支援の対象に取り上げていく計画。また、これらとは別に廃EPS溶液を結合材としたポリマーコンクリートの開発や、EPS漁業資材のリサイクルのための移動式圧縮減容機の開発などにも取り組んでいく。
 「エプシープラザ」の充実・強化に関しては、現在138箇所となっている拠点それぞれのリサイクル活動の効率の向上と採算の改善を推進していく計画。最近ワーキンググループを設置して本格的な活動をスタートさせたばかりのところ。
 卸売市場の処理活動の助成では、新たに、八王子魚市場地方卸売市場、八王子総合卸売協同組合、三多摩総合食品卸売市場協同組合、幡多公設地方卸売市場、東京都中央卸売市場築地市場--の各卸売市場が設置する使用済み魚箱の再資源化施設に費用の一部助成を実施、この結果累計件数が98件に達した。
 環境教育の支援については、中学生の修学旅行時の体験学習向けに「循環型社会適応素材EPSとリサイクル」と題する講座を新設して合計12校の受講を実現、また、環境境域「総合的な学習の時間」の「リサイクル学習サイト」の活用支援や「エプシープラザ」の見学受け入れ等の活動にも積極的に取り組んでいる。