2006年02月13日
SABIC、Sinopecと天津の石油精製・石化計画で協議を再開
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

(上海発=特約)
 業界筋によると、SABICがSinopec との間で天津の石油精製・石化計画について協議を再開することとなった。

 Sinopec の天津石油化学 (旧称 天津聯合化学) は、昨年末に天津市の大港地区で既存の750万トンの製油所を1250万トンに拡張し、エチレン100万トンを新設する計画の承認を受けた。
(既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=17872 )

 天津計画は最初はダウケミカルと中国側(Sinopec、天津市)の50/50 JV として計画されたもので、当初はエチレン80〜90万トン、L-LDPE、VCM、 PVC、SM、PO、 PG、エポキシ等を生産する計画であったが、ダウが経済性を理由に撤退した。

 その後、天津市は石油化学センターの大型化を検討、外資企業の参加を求めた。Sinopecが原料確保を求めてサウジアラムコ(国営石油会社)と合弁で石化センターを建設するとの報道もあった。
(既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=15211)

 SABICも2004年4月にSinopecに対して本計画に関心ありとの意向を示したが、そのときは進展はなかった。本計画は昨年末にSinopec単独の計画として政府の承認を受けたが、本年1月のサウジのアブドゥッラー国王の最初の公式訪中を機に、SABICがSinopecとの交渉を再開することとなったもの。

 天津石油化学の誘導品計画は公表されていないが、業界筋によると、PE60万トン、PP40万トン、MEG45万トン、SM50万トンなど。

 SABICの参加が決まると、2番目のサウジ/中国のエチレンJVとなる。昨年7月にSinopec、ExxonMobil と Saudi Aramco が福建省泉州で福建石化・石油精製計画の起工式を行い、現在建設中。ExxonMobil が25%、Saudi Aramcoが25%、中国側(Sinopec、福建省)が50%出資し、Sinopecと福建省の50/50合弁の福建煉油の既存の製油能力を400万トンから1,200万トンに拡張するとともに、エチレン80万トンのクラッカー、65万トンのPE、40万トンのPP、100万トンの芳香族プラントを建設するもの。
(既報  http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=16664)

 なお、2004年6月にSABICは大連実徳グループと50/50のJVで、大連市の旅順港に50億ドルをかけて、年産1千万トンの製油所と年産130万トンのエチレンコンプレックスをつくる計画をたてた。その後、エチレン能力を100万トンに落としたが、大連実徳はFSと環境アセスメントは2005年に提出している。
(既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=13891 )