2006年08月04日
PETボトルの容リ協の引き取り、6月も低調
前年同月割れが連続15ヵ月に伸びる
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会の集計によると、同協会が6月中に全国の市町村から引き取った分別収集(使用済み)PETボトルの数量は1万2,561トンであった。昨年6月の引き取り数量は1万5,243トンであったので、今年は17.6%減ということになる。過去最高の平成16年8月の2万1,732トンに比べると42.2%もの縮小となる。
 
 これで同ボトルの月間引き取り数量は、昨年4月以降15ヵ月連続の前年同月割れとなった。今年度に入ってからの累計(4〜6月)は3万3,031トンで、前年同期の実績を19.8%下回っている。

 同ボトルの引き取り数量がこのように長期減少傾向を辿り始めたのは、一般家庭から分別収集した同ボトルを容器包装リサイクル法に沿って同協会に無料で引き渡さすことを嫌って対中貿易商社等に売却する市町村が増えてきたため。財務省の貿易統計によると、6月の輸出量は2万4,046トンで、今年1〜6月の月間平均は1万9,450トンとなっている。同協会の引き取り数量を大きく上回っている。
 
 この結果、同ボトルの再商品化(リサイクル)数量も低迷状態に陥っている。6月は9,137トンで前年同月を38.3%下回り、11ヵ月連続の前年同月割れとなっている。4〜6月の累計は2万3,969トンで前年同期を40.6%も下回っている。

 こうした大幅な縮小の最大の要因は、表面化した原料ボトルの海外流出の拡大によってボトルtoボトルの大型設備の安定稼動が不可能となってきたリサイクル事業者の撤退にあると言ってよい。6月のボトルへの再生実績は697トンで前年同月の21.9%に終わっている。

 4〜6月トータルは860トンで前年同期のわずか9.3%まで落ち込んでいる。昨年5月は3,587トン、6月も3,167トンであったのが信じられない激減振りで、これが再商品化全体の大幅減に結びついているわけ。このままいくと、わが国のPETボトルリサイクルシステムの存続が危機にさらされることになる。