2006年11月21日
浙江・寧波市鎮海区のエチレン100万トンセンターに地元の期待
中国石化集団鎮海煉化公司が着工、220億元を投資
【カテゴリー】:海外(経営)
【関連企業・団体】:なし

 東シナ海に面した浙江省寧波市の鎮海区に、中国石化集団鎮海煉化公司がエチレン年産100万トン設備の建設に着手した。大型のエチレンセンターの建設は浙江省では初めてで地元の期待が高まっている。

 プラスチック、化学品、紡績、アパレル、自動車やエレクトロニクス製品、建築材料などの誘導製品を含めると生産額は1,000億元を超える見通し。
 
 寧波市の寧波経済技術開発区には外資系企業約700社が進出しており、このエチレン設備の完成が待たれている。

 中国のエチレン設備は現在、年産約1,700トン、米国に次いで世界2番目。しかしエチレンの供給は不足しており、2010年までに100万トンクラスの設備をおよそ10基建設する必要に迫られているという。

 寧波の主力製品は自動車部品、石油化学製品、冶金、金型、乾電池、医薬品、建材、電力、石油など。白板紙の生産も計画されている。08年の完成を目指す全長33キロの杭州湾大橋が完工すると上海までの高速道路の時間が2時間半に短縮される。

(既報)
http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=20122

 外資では米エクソンモビール、ダウケミカル、デュポン、アボット、GMベアリング、ドイツのヘキスト、メトロ、日本の東芝、日立製作所、三菱レイヨン、旭化成、日新製鋼、アルプス電気、伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、丸紅など。また、韓国のLG化学、サムスンや台湾、香港企業も多い。