2007年05月14日
容リ協の06年度のPETボトル引取り量が大幅減
輸出の拡大で前年度比82.6%の140,415トンに縮小
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 日本容器包装リサイクル協会が06年度(06年4月〜07年3月)中に全国の市町村から引取った使用済みPETボトルの総数量は140,415トンとなった。前年度の実績を17.4%減で、年度始めに同協会がまとめた同年度の年間引取り予定量に対しても15.2%下回る結果となっている。2年連続の前年度割れである。
 
 2年連続で前年度を下回った最大の要因としては、家庭から同ボトルを分別収集した市町村の中で収集品を同協会に引き渡さないで貿易商社に売却するところが急増してきたことが挙げられる。財務省の輸出通関統計によると、06年度のPET屑の総輸出量は287,017トンで同協会の引取り量の約2倍の規模となっている。05年度の統計が存在しないので06年度の前年度比は明らかでないが、今年1〜3月期の前年同期比は26.4%増となっている。そのほとんどが市町村が分別収集したPETボトルで占められていると想定されている。総輸出量の約96%が香港を主とする中国向けで占められている点が注目される。
 
 これに伴い、06年度の国内の再商品化(リサイクル)数量も前年度を大幅に下回る結果となっている。同年度の再商品化総数量は106,44トンで前年度の実績を25.6%下回っている。引取り量同様にこれも2年連続の前年度割れとなっている。月単位では20ヶ月の長期にわたる前年同月割れが続いている。
 これは、容リ協の引取り数量が大幅に減少しているためリサイクルに必要な分別収集PETボトルを思うように入手できなくなったリサイクル事業者が増えていることによるものと見られている。ここままいくと、大型リサイクル設備の長期運休を余儀なくされる事業者が一段と増えて容リ法に基づくリサイクル活動全体が重大な局面に追い込まれることになりかねない。
 
 06年度におけるPETボトルの手法別リサイクル実績は以下の通り。かっこ内は前年度比。この中ではボトルへのリサイクルの大幅な減少ぶりが特に目を引く。
 ▽繊維化(ユニフォーム、カーペット等)=55,467トン(86.5%)。
 ▽シート化(卵パック、ブリスターパック等)=41,030トン(69.8%)。
 ▽ボトル化(洗剤ボトル等)=6,504トン(53.6%)。
 ▽成形品化(植木鉢等)=3,074トン(49.4%)。
 ▽その他(結束バンド等)=369トン(20.6%)。