2007年06月04日
プラ容器包装の引取りと再商品化は順調
4月はともに前年同月の実績を上回る
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 国の指定法人である日本容器包装リサイクルが4月に全国の市町村から引取って再商品化した「その他プラスチック製容器包装」の数量は、引取り量も最商品化量もともに前年同月を上回った。
 
 引取り数量は45,159トンで前年同月を6.6%上回っている。3月は11ヵ月振りに前年同月を下回り4月がどうなるかが警戒されていたが、再び前年超えに戻った。
 一方の再商品化量は21,020トンで前年同月を5.5%上回っている。4ヵ月連続の前年同月超えである。
 ただし、引取り量に比べると再商品化数量は極めて小規模ということになる。これは、再商品化の入札が材料リサイクル優先のシステムとなっているので分別収集されたプラスチック製品の中に異物や汚れのひどいものが混入していたりするとリサイクルに回されず埋め立て処理されることになって総リサイクル量が抑えられる結果になるためではないかと見られている。
 4月の手法別再商品化実績は以下の通り。かっこ内は前年同月比。
 ▽プラスチック製品化=7,755トン(104.6%)。
 ▽コークス炉化学原料化=9,489トン(103.9%)。
 ▽高炉還元剤利用=2,186トン(103.9%)。
 ▽合成ガス化=1,293トン(213.4%)。
 ▽熱分解油=297トン(93.1%)。
 ▽合計=21,020トン(105.5%)。