住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2007年06月06日
揚子石化がPTAの再値上げを計画
PXの高騰に対応、9,400元目指す
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 中国の揚子石油化工公司は、近く中国のポリエステル重合メーカーに対してPTA(高純度テレフタル酸)の価格の再引き上げを表明する模様。

 同社の5月の国内販売価格は、トン当たり9,000元であった。4月に比べると350元高い。6月分についてはそれをさらに400元値上げして9,400元にしたい考えと伝えられる。
 これが実現すると、3ヵ月連続の値上げとなる。今年のボトムの3月の価格に比べると800元高となる。
 今回の値上げも、過去3回のケースと同様に原料PX(パラキシレン)の価格が需給の逼迫に引っ張られて急騰していることを背景としたもの。同じくPTA大手の華聯三金化工も、同じ理由で再値上げしたい意向を近く需要家各社に表明するのではないかと見られている。
 
 中国におけるPTAの需要は、ポリエステル繊維の輸出の好調に支えられて今年も順調に拡大している。寧波三菱化学など複数の企業が大型のPTA設備を新増設しているが、需要の拡大テンポが早いため海外からの輸入が依然として活発だ。1〜4月の総輸入通関数量は、QTAを含めると前年同期比8.1%増の255万678トンに達している。
 ただし、繊維メーカーの間には繰り返される原料価格の高騰に対して強い拒否反応も出始めている。





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