住友化学工業

CHEMNET TOKYO

2008年05月14日
YNCCのエチレン装置が3基とも稼動再開
合計年産185万トンが近く完全復帰の見込み
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 複数の大手商社の調べによると、落雷の影響で操業停止を余儀なくされていた韓国・YNCCのエチレンプラント3基が14日をもって全て再稼動した。
 
 先週はじめに稼動を再開した年産55万5,000トン能力の第2号機と同40万トン能力の第3号機に続いて、同89万トン能力の第1号機も13日に復旧作業の全てを完了して14日午後に再稼動した。オンスペックはまだだが、1両日には可能と見られている。第2号機と第3号機はすでに90%前後まで稼働率が戻っている模様。1号機を加えた3系列合計年産185万トン装置の全てが従来の稼働率を取り戻すまでにはさほど時間がかからないというのがわが国大手商社に共通した見方となっている。
 
 極東では、ナフサの高騰にYNCCの操業停止が加わったためエチレンとプロピレンのスポット相場が急騰してきた。先週末のエチレンはトン1,430〜1,460ドルで中には1,500ドル唱えも現われていた。プロピレンはさらに高く1,500ドルに達していた。昨年末に比べるとエチレンは200ドル、プロピレンは300ドル高となっている。
 しかし、YNCCの稼動再開でいずれもスポット相場の上昇は頭打ちとなる公算が強い。





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