| 2008年05月23日 |
| 珠海市が企業誘致 投資環境説明会 |
| 南中国の国際都市目指す マカオと連携 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
広東省の南西に位置し、南シナ海を臨む珠海市は20日、投資環境説明会を開いた。鐘世堅市長、陳洪輝副市長、顔洪市対外貿易経済合作局長らが出席した。また、キヤノン、アイウォッチ(珠海愛吾企有限公司)が現地での活動を紹介した。 珠海市は東に香港(120キロ)、北に広州(140キロ)、南にマカオ(地続き)を控えたガーデン式海浜都市で、総面積7,653平方キロ(うち陸地面積1,688平方キロ)、人口145.44万人(戸籍人口95.69万人)。市は香洲、闘門、金湾の3つの行政区を管轄している。治安がよく、住民の気質が穏やか。 外資系企業の産業(外資系企業の工業生産額73.9%、輸出額の82.6%)、観光地、清華大、中山大などの学園都市、広東のリゾート地として知られる。2年に1度の国際航空ショー、カーレースも有名だ。 07年末までに外資1万3,41社が承認され、総投資額405,62億ドル(実行ベース214.46億ドル)に及んでいる。日系はキヤノン、東芝、松下電器、フジクラ、住友化学、キリンビール、デンソー、岩谷産業、ミツミ電機など146社、4.6億ドル。 外国企業では米フレックストロニクス(電子通信)、英BP(石油)、フィリップス(家電)、エンジン世界大手の修理会社、シエル、ボッシュなど世界500社のうち30社が進出している。 市は1980年に中国政府から経済特区に指定され、陸、海、空などの交通・物流インフラを強化、拡充してきた。高速道路は北京—珠海、江門—珠海、太原—マカオ間がすでに完成、鉄道は広州—珠海のモノレールが09年、貨物用が11年に開通する。 海運は中国沿海の中枢港である珠海港のほか西部の高欄、東部の桂山、市内の九洲を含め八つの港がある。07年の貨物取扱量は3,114万トン、旅客通貨数が873万人。空港は市内に香港国際空港と連携した珠海空港がある。香港、マカオ、広州、深せんの近隣空港まで車で2時間。 14年の完成を目指す香港—珠海・マカオ間の港珠澳大橋(全長35キロ、総工費422億元)は華南地区に新たな物流の大動脈を誕生させると期待を集めている。所用時間が1時間から30分に短縮され、珠江デルタの経済一体化、国際都市化が加速されるためだ。 市の3つの行政区は香洲区がハイテク産業と現代サービス業、大学(清華、中山など8大学、在学8万人余)、金湾区が港湾物流、重化学工業、先端製造業、観光業、会議・展示会運営業、闘門区が先端製造業、現代農業で占められている。 陳副市長は「市は住みやすく、投資環境もいい。日本企業は早くから進出している。交通網が整備されている」と投資を呼びかけた。(問合わせはTEL:03-3209-2624) 関連記事: http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=23561 |