2008年06月23日
SABIC/Sinopec の天津の石化JVを拡大
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 SABICは本年1月、Sinopecとの間で、50:50のJVを設立して天津にエチレン誘導品コンプレックスを建設する覚書を締結した。
 JVは原料のエチレンをSinopecの子会社の天津石油化学から供給を受け、年産60万トンのPEと40万トンのエチレングリコールのコンプレックスを建設することとなっていた。
  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=23260

 SABICとSinopecは6月21日、戦略的協力契約を締結し、両社のJVを天津に建設中の石化コンプレックス全体に拡大するとともに、SABIC Innovative Plastics の技術での原料によるポリカーボネート生産のFSを実施することとした。

 調印には、主要産油国と消費国がサウジアラビアのジッダで開いた緊急閣僚会合に出席した中国の習近平副主席も立ち会った。

 契約はまた、今後の中国での他の計画での協力なども行なうとしている。

 SABIC Innovative Plastics の前身のGE Plasticsは、2006年にPetroChina とポリカーボネートの製造JVの設立交渉を行っていたが、2007年初めにこの計画を延期することを決めた。
その後の報道では、GE Plastics を買収したSABICは、同社がサウジでPC計画を進めているため、中国での計画をやる考えはないと言明した。
今回、SinopecとのJVでの事業化を検討する。

 なお、Sinopec は本年5月、韓国のSKエナジーとの間でSinopceの武漢エチレン計画にSKが35%出資することを決めている。

  既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=24228