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2008年08月20日 |
ペトロチャイナ大連石化、中国最大のリファイナリーに |
【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) ペトロチャイナの子会社大連石油化学は8月7日、新しい水素添加分解装置が稼動して2,050万トン/年への製油能力増強計画が完成、中国最大のリファイナリーとなった。 15億ドルを投じ、2005年から進めてきたもので、7つの設備を新設、インフラを拡大し、従来の能力1,050万トンからほぼ倍増した。本年第4四半期にフル稼働する予定。 能力だけではなく、従来は硫黄含有量の低いスウィート原油しか処理できなかったが、今後は1,600万トン/年の 硫黄含有量が高いサワー原油が処理できるようになり、世界でも先端を行くリファイナリーになる。 同社は今後、クウェートのサワー原油を日量1万トン処理する計画。 製品はガソリン、ケロシン、ディーゼル、ジェット燃料を含み、国内ユーザーに供給される。 なお、同社は年産100千トンのスチレンモノマー、3基計320千トンのPP(200+70+50千トン)を持っているが、リファイナリー増設でBTXを新設した。 7月稼動で、ベンゼン 250千トン、トルエン 450千トン、キシレン 450千トンとなっている。 現在の中国のリファイナリーの上位5社は次の通り。 ペトロチャイナ大連石油化学 2,050万トン/年 シノペック 鎮海煉油化工 2,000万トン シノペック広州石油化学 1,570万トン シノペック燕山石油化学 1,400万トン シノペック上海石油化学 1,400万トン なお、シノペック茂名石油化学は現在、1,350万トン/年の能力だが、1,200万トンの増設計画をNDRCに提出し、認可を待っている。 完成すれば2,550万トンで大連石油化学を抜くこととなる。 |