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2008年09月01日 |
多結晶シリコン、1ギガワット超す 中国・賽維LDK太陽能高科技 |
【カテゴリー】:海外(新製品/新技術) 【関連企業・団体】:なし |
太陽光発電用の多結晶シリコンメーカーである江西省新余市の賽維LDK太陽能高科技は、このほど1,000メガワット(1ギガワット)の生産能力を達成した。05年7月に発足してからわずか3年目、07年6月にはニューヨ—ク証券取引所に上場している。 中国の太陽光発電産業は急速に発展、生産能力が07年で世界第3位を占めた。総生産能力は2010年に4.6ギガワットに達し、世界の3分の1を占める見通しである。すでに10社が海外市場に株式を上場し、IPO(新規株式発行)20億ドルを超えているという。 同社は2010年に3,200メガワットに増設(多結晶シリコン1万5,000トン、投資額120億元、07年8月に着工)する計画。中国は原料の大半を輸入し、製品の大半を輸出している状況なのでこの増設で国内での利用が改善されることになる。 太陽光発電は多結晶シリコンのパネルで電力をつくるもので、CO2(炭酸ガス)を発生せず、クリーンエネルギーとして期待されている。 欧米や中国などで工業化が進み、日本でも大手メーカーや政府による開発の取り組みが急速に進みつつある。ただ、太陽光発電による電力コストはまだ1キロワット当たり40〜70円を上回っており、5円台の原子力発電に比べて大幅に高く、コストダウンが課題となっている。 |