| 2008年11月14日 |
| 藍星、大慶でEB/SMの生産開始、SP Chemicals は計画延期 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 藍星グループ子会社の藍星大慶は11月1日、黒龍江省大慶でSMの生産を開始した。 88百万ドルを投資したもので、EB能力は85千トン、SM能力は80千トン。2007年7月に建設を開始した。 ドライガスとベンゼンからのEB合成は中国科学院大連化学物理研究所(DICP, CAS)の技術、EBからのSM製造は華東理工大学とシノペック上海エンジニアリングの技術を採用している。 原料は2006年10月にスタートした深度接触分解法(Deep Catalytic Cracking)からのドライガス(エチレン55%)と市場から購入するベンゼン。 中国は2007年に310万トンのSMを輸入している。(本年1-9月は214万トン) しかし、大規模設備の新設が相次いでおり、将来は輸入は激減する見込み。 Lyondell とシノペック鎮海煉油化工は浙江省寧波市でPO 274千トン/SM 602千トンのプラントを建設中で、2009年末にスタートする。 PetroChina 新疆独山子石油化学は2009年に新疆ウイグル自治区で320千トンプラントをスタートさせる。 上海のSECCO は2009年に既存の550千トンプラントを700千トンに拡大する。 広東省恵州市大亜湾の中海シェル石油化学(CSPC)は2009年か2010年に既存の600千トンプラントを800千トンに拡大する。 秋以降、SMを巡る状況は一変した。 東中国市場でSM価格は10月初めの1560ドルから現在は780ドルに近づいている。 Jiangsu Lishide(江蘇利士?化工)は11月1日から2系列40万トンプラントを停止した。シノペック広州石油化工と茂名石化は11月初めから操業を落としている。 無錫Xinda は11月初めに、需要減少のため無錫の35万トンと、常州の28万トンのEPSプラントを停止した。 シンガポールのSP Chemicals は、江蘇省泰州市の泰興経済開発区で32万トンのSMプラント建設を計画しており、本年第3四半期に建設を開始、2010年完成の予定であった。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=22414 同社は11月11日、現在の金融危機とSM価格の下落を理由に計画を少なくとも2年間延期すると発表した。 アジアのSM市場については既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=25308 |