| 2009年04月17日 |
| BASF、中国のエチレン増設計画とMDI計画を延期 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
(上海発=特約) 中国BASFのトップが最近メディアに対し、中国の2つの計画、南京のエチレン増設計画と重慶のMDI新設計画を延期することを明らかにした。グローバルな経済危機と需要減退を勘案したものだが、新しいスケデュールは明らかにしていない。 エチレンは南京の YPC-BASFの増設で、2009年下期か2010年上期に現在の60万トンから75万トンに増設するもの。計画を取り止める考えはなく、事態が好転すれば再開するとしている。 重慶のMDI計画は重慶ケミカルパークに、11.8億ドルを投じて、ニトロベンゼン400千トン、アニリン300千トン、粗MDI 400千トンと精製設備、MDI pre-polymer 20千トン、貯蔵設備、ユー ティリティを建設するもので、2007年6月に重慶化醫集団及び市当局との間で協力の覚書を締結し、本年1月に中国環境保護省から環境承認を取得している。2012年のスタートを予定していた。 既報 http://www.chem-t.com/cgi-bin/passFile.php?NCODE=25958 重慶計画については、BASFは最新の環境保護技術を採用し、中国の廃棄物についての基準を充足しているとしているが、環境保護省の環境承認が開示された後、一部メディアや環境保護団体の間で、このMDI計画が揚子江や三峡ダム地域の水資源に悪影響を与えるのではないかとの議論が出ている。 |