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2009年05月18日 |
東レ、セルロース由来の「バイオナイロン」試作に成功 |
【カテゴリー】:新製品/新技術 【関連企業・団体】:東レ |
東レは18日、省資源・地球環境保護に先進的に取り組むグループ活動「エコチャレンジ」の一環として、微生物を利用した非可食バイオマスから「バイオナイロン」の試作に成功したと発表した。 非可食バイオマスの利用には、セルロースを微生物が利用しやすい糖に変換する技術が必要だが、同社は(1)NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託によるバイオマスエネルギー等高効率転換技術開発や(2)バイオエタノール革新技術研究組合(東レ、新日本石油など6社)などで、革新的なセルロース糖化技術を開発してきた。 セルロース糖化で得られる糖は、微生物を利用した発酵技術によってエタノール以外にもさまざまな化学品に変換することが可能で、特殊な微生物や酵素を用いることによって高い効率でポリマー原料に変換することができる。 東レは、ナイロン(ポリアミド)の原料モノマーであるジアミンをバイオ合成する研究を進めてきたが、このほどバイオマスから発酵技術で製造されるアミノ酸を原料に、微生物によってC5ジアミンに変換し、これを原料に用いたナイロン(バイオナイロン)の試作に成功した。このため現在その実用特性評価を進めている。 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1242640772.pdf |