2009年06月17日
王常州市長が発展計画の講演会、2010年上海から30分の距離に
【カテゴリー】:海外
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 上海と南京の中間にあり、上海から160キロ、南京から100キロと長江デルタの中央にある常州市の王偉成市長を団長とする訪日代表団が来日、15日、東京で貿易投資セミナーを行った。太湖と長江に挟まれ、江蘇省各地には車で最長3時間の距離。

 市の面積は4,735平方キロ、人口360万人で交通の要所。来年、上海と北京間の高速鉄道が完成すると上海から30分の距離となる。日本からは建設機械の小松製作所、重電の東芝、沖電気、新日鉱、富士電機、ブリヂストン、伊藤忠、三菱重工業(冶金)、長瀬産業などが進出。

 王市長は「改革開放以来30年で、経済が大きく発展した。製造設備、IT、新エネルギー、新素材、バイオ医薬の5大産業(08年生産額2,973億元、対前年成長率22.8%)を持つ。米国発の金融危機の影響があったが、リスクはチャンスでもあり、今後はハイテクや新情報産業に重点を置き、物流を整備、人材を育成する」と語った。

 市の経済規模は08年のGDPが2,202億元、一人当たり9,000ドル。工業生産額6,200億元、対外貿易176億ドル。開発区は国家レベル1か所、省レベル8か所。特色ある産業基地として、輸出加工区、ソフトウエアパーク、3薬、鉄道交通、デジタル視聴設備、新型塗料、機能新素材などがある。

 大学は6校。常州科学技術教育タウンとして職業訓練に重点を置いている。在学生約8万人。中国科学院、北京大、清華大、南京大、東南大、有力研究機関などとの協力も進めている。また、世界各地からハイレベルの人材(約4万人)を受け入れている。

 同市では内外の企業約3,000社が活躍、うち日系は473社(契約ベース投資額10.56億ドル、世界トップ500社の中の日系20社が進出)で第4位。対日貿易は08年26.2億ドル(輸出16億ドル)。

 市内には日本語専門校の開設が予定されている。日食レストラン10軒、買い物はウォルナート、カルフールなど外資系が出ている。通勤バスの増強、充実に力を入れている。問い合わせは常州市駐日経済貿易代表所:TEL090-3910-5808

<既報>
2009年05月18日
江蘇省常州市が相互貿易投資セミナー 6月15日・東京
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