2010年12月08日
プラ処理協が09年フロー図、総排出量が国内消費量を初めて上回る
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

プラスチック処理促進協会は8日、「2009年プラスチックのマテリアルフロー図(プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処分の状況)」を発表した。

それによると09年は、景気後退の影響を色濃く反映し、(1)廃プラスチック総排出量が2000年以降1,000万トン前後で推移していたが、912万トンで前年比9%減少し、(2)国内樹脂製品消費量が843万トンで同23%の大幅な減少となったため、(3)「廃プラ総排出量」が「国内樹脂製品消費量」を初めて上回ったことがわかった。廃プラ総排出量と国内消費量の逆転は、過去の景気後退局面でも見られなかったことである。

また、各リサイクルの比率は、マテリアルリサイクル(再生利用)が22%、ケミカルリサイクル(高炉・コークス炉原料/ガス化/油化)が4%、サーマルリサイクル(固形燃料・発電・熱回収)が54%でそれぞれ伸び、廃プラの有効利用率は前年より3%増加して過去最高の79%となった。