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2001年02月21日 |
経済産業省、中国化薬江田島工場の操業停止解除へ |
再発防止対策「概ね妥当」と検討会が判断 |
【カテゴリー】:行政/団体 【関連企業・団体】:経済産業省 |
中国化薬江田島工場の事故再発防止対策を検討してきた経済産業省の検討会(座長、田村昌三・東京大学大学院教授)は20日、同社の安全への取り組みが「概ね妥当である」とする見解をまとめた。会社側から具体的な説明をきき、専門的見地から判断した。 これにより同省では必要な内部手続きを終え次第、同工場の操業停止命令を解除する。検討会がまとめた「見解」要旨は次の通り。 <再発防止対策についての見解> 中国化薬(株)から提出された「TNT製造設備の事故再発防止対策書」の内容を検討した結果、異常の未然防止を図るためのシステムの構築などTNT製造設備に関する対策及び事故を未然に防止するための作業者等への保安教育、製造作業手順書等の作成などの保安管理に関する対策のいずれについても概ね妥当であることについて意見の一致をみた。既に実施されている一般的な保安対策に加え、本対策が確実に実施されることにより事故の再発は防止できると考えられる。 今後、中国化薬(株)においては、事故再発防止対策書に基づく再発防止対策を確実に実施し、事故を二度と起こさないようにすることは当然であるが、その際、特にTNT製造設備の適切な維持・管理や再発防止対策の内容を作業者等が理解し確実に実施できるようにするための適切な各手順書等の作成、教育が重要である。 |