2012年11月29日
プラ処理協、2011年の廃プラリサイクル率過去最高の78%
【カテゴリー】:環境/安全
【関連企業・団体】:プラスチック処理促進協会

プラスチック処理促進協会は29日、2011年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況(マテリアルフロー図)を発表した。この年は、東日本大震災があり、災害廃棄物の総計が約2600万トン(うちプラスチックは約145万トンが排出されたと推計)とみられているが、今回のマテリアルフロー図では対象外とした。

マテリアルフォロー図によると、2011年の樹脂生産量は1159万トンで前年比8.7%減少し、樹脂輸出量と製品輸出量もそれぞれ391万トン、87万トンに減少した。一方、樹脂と製品の輸入量はそれぞれ227万トン、185万トンに増加した。この結果、国内樹脂製品消費量は同1.7%増の987万トンになった。

廃プラ総排出量は952万トンで同0.7%増とやや増加した。廃プラスチックの排出先は、一般廃棄物が465万トンで同1.4%増、産業系廃棄物が486万トンで同0.11%増だった。

廃プラスチックの処理処分状況では、マテリアルリサイクルが同2.0%減の212万トン、ケミカルリサイクルが同12.5%減の37万トン、サーマルリサイクルが同6.6%増の496万トンとなった。リサイクル率はそれぞれ、22%、4%、52%で、合計のリサイクル率は同1ポイントアップの78%で過去最高となった。