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2014年04月01日 |
入社式訓示:宇部、昭電、東ソー、日触、出光、積水、三井各社 |
【カテゴリー】:経営 【関連企業・団体】:なし |
新年度に入った1日は、新入社員を迎える入社式が各社一斉に開かれた。日本の経済はようやく回復軌道に乗ったとはいえ、化学業界には国際競争の激化、需給ギャップ拡大、安全対策や原料問題など、まだ厳しい環境にある企業も多い。トップの訓示にも「挑戦する気概を持ってほしい」など、若い世代への期待が込められていた。 新興国の進出で市場変化への対応が課題の宇部興産は、竹下道夫社長が「事業環境は急速に変わりつつある。従業員一人ひとりが変化を敏感にとらえ、立ちはだかる課題に取り組んでほしい」と強調、「モノづくりを通して顧客に価値を提供し世界に貢献しよう」などの行動指針を示した。 昭和電工の市川秀夫社長は「日本の化学産業は大きな構造変革を迫られている」と前置きして、「事業環境は加速的に変化している。自らが事業モデルを変えなければ勝ち残れない時代だ。失敗を恐れるな。疑問を持て。最後まであきらめるな」と説いた。 東ソーの宇田川憲一社長は「会社は今、石油化学からヘルスケアなどへ方向転換中だ。皆さんは会社を変える力になってほしい。コミュニケーションを大事にし、職場のプロになってほしい」と語りかけた。また、今後は仕事の場が海外に広がるとして、「外国語に挑戦」するよう求めた。 日本触媒の池田全徳社長は、事故の教訓を生かそうと「行動する社会人になってほしい。他人任せにせず、当事者意識を持って行動することが大事だ。安全で安心して働ける会社を目指そう」と期待を込めた。 出光興産の月岡隆社長は、創業者出光佐三氏の言葉を引用しながら「卒業証書を振りかざしても仕事はできない。仕事をするのは人だ。素直さと謙虚さを忘れず将来の出光を担う気持ちを持ってほしい」と励ました。 積水化学工業の根岸修史社長は、仕事のフィールドが世界に広がっていると強調したあと(1)貧乏くじは当たりくじ。チャンスと思え(2)難問には意味がある(3)振出に戻るときが成長へのチャンスだとエールを送った。 三井化学の淡輪敏・新社長は、まず絶対に守ってもらいたいものとして「安全」を挙げた。また「失敗を恐れずチャレンジする、自分の価値観、矜持をもつ、企業は人なりの意識をもつ」ことが大事だとアドバイスした。 |