2018年02月23日
カネカ、iPS細胞などの幹細胞培養で日本特許
【カテゴリー】:新製品/新技術
【関連企業・団体】:カネカ

カネカは23日、「iPS細胞やES細胞などの多能性幹細胞を大量培養する方法」に関する発明で、日本における特許(特許第6238265号)を取得したと発表した。東京大学の酒井康行教授(臓器・生体システム工学)らと共同で開発し特許出願していた。社会的に影響が大きいと考えられたため、国際出願(2016年1月)した後、日本においてスーパー早期審査請求し、早期に登録査定を受けた。

取得した特許は、ヒトiPS細胞などの多能性幹細胞を液体培養する際、リゾリン脂質を加えることで、適度な大きさの細胞凝集塊にコントロールすることができ、10億個以上の幹細胞を効率よく、低コストで大量培養することを世界で初めて可能にしたもの。

この特許の権利は培養方法並びにその培養方法で製造された細胞すべてに及ぶ。日本以外に米国、欧州、アジアなどにも出願済みで、同社は今後、同技術の実用化に向けた取り組みを加速させていく方針だ。