2019年07月26日
出光興産、豪 マッセルブルック石炭鉱山採掘跡地での揚水型水力発電事業化の調査開始
【カテゴリー】:経営(環境/安全)
【関連企業・団体】:出光興産
ベルズマウンテン,マッセルブルック鉱山跡地イメージ図

出光興産は26日、子会社の出光オーストラリアリソーシス(Idemitsu Australia Resources Pty Ltd、本社:ブリスベン、河本直毅社長)を通じて権益を所有する、オーストラリアのマッセルブルック石炭鉱山における揚水型水力発電事業化へ向けた調査を、オーストラリア大手電力会社 AGLエナジー社と共同で行うと発表した。この調査は再生可能エネルギーの活用推進と地域貢献を目的に2019年8月から実施する。

プロジェクトは、マッセルブルック石炭鉱山の採掘跡地と隣接する丘陵地(ベルズマウンテン)の地形に着目した揚水型水力発電事業。マッセルブルック石炭鉱山の採掘跡地を下部貯水池に転用し、日中と夜間の安価な太陽光や風力等の再生エネルギー電力で揚水することで、早朝と夕方の需要帯に発電することを想定している。発電規模は250MWの見込み。

マッセルブルック鉱山は開山後111年の鉱山で、石炭鉱山の採掘跡地を再生可能エネルギーの拠点として活用、近隣地域コミュニティを中心に経済的、社会的な貢献を維持・継続していく。

【揚水型水力発電】
発電所の上部と下部に大きな貯水池をつくり、電力需要の多いときは上部貯水池から下部貯水池に水を落としてタービンを回して発電し、電力需要の少ないときは余剰電力を使い下部貯水池に溜まった水を上部貯水池に汲み上げるという、一連の作業を繰り返す発電方法。


ニュースリリース参照
https://www.idss.co.jp/news/2019/190726_2.html