2020年09月15日

住化、無錫に中国5番目のPPコンパウンド拠点

【カテゴリー】：経営 【関連企業・団体】：住友化学

住友化学は15日、中国・江蘇省無錫市の住化電子材料科技（無錫）有限公司の敷地内に、ポリプロピレン（PP）コンパウンドの生産拠点、「珠海住化複合塑料有限公司無錫分公司」を新設すると発表した。 今後市場の成長が見込まれる中国での自動車材事業を強化する。すでに設置済みの成都の拠点とともに、21年初めの生産開始を予定している。 PPコンパウンドは、PPにエラストマーやガラス繊維、無機フィラーなどを混錬し、機能性や剛性を向上させた高性能な材料で、自動車のバンパーや内装材、家電製品などに使われる。 中国は、世界最大の自動車市場で、近年の環境規制の強化や安全性向上に関するニーズの高まりを受けて、PPコンパウンドの需要はさらに増加が見込まれている。 住友化学は、16年10月、中国西部の四川省成都市にPPコンパウンドの生産・販売拠点を新設した。現在、試作品を評価中だが、さらに無錫にも工場を建設する。 中国でのPPコンパウンド生産は大連、吉林省、珠海、成都、無錫と、合わせて5拠点体制となる。 ＜拠点概要＞ ◆珠海住化複合塑料有限公司無錫分公司 所在地 ：中国江蘇省無錫市 設立年月 ：2019年3月 総経理 ：矢部 徹 事業内容 ：PPコンパウンドの生産 ◆成都東承住化汽車複合塑料有限公司 所在地 ：中国四川省成都市 設立年月 ：2016年10月 董事長 ：張 喜慶 事業内容 ：PPコンパウンドの生産・販売 ニュースリリース https://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1600145022.pdf